読書日記

簡単に断れない

書名も斬新ですが、いしいひさいち氏が描く表紙イラストも笑いを誘います。

土屋賢二著『簡単に断れない』(文春文庫)

お茶ノ水女子大の哲学教授、「笑う哲学者」土屋賢二氏のエッセイ。
ユーモアたっぷりで、読みやすいエッセイです。

悪ふざけにも取れるぐらい辛口な、教授のひねくれた反応が面白いです。

ちょっと落ち込んでいるときに読むと、気が晴れるかもしれません。

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『スキッピング・クリスマス』

ジョン・グリシャム著『スキッピング・クリスマス』(小学館文庫)

いつも華やかに盛り上がるクリスマス。
アメリカでもイルミネーションやクリスマスの準備に余念がないようです。

でも、本音では、毎年のクリスマス準備に疲れたと思っている人がいたら・・・。
さらに、クリスマスを「スキップ」することを許さない街の人々がいたら・・・。

そんな深層心理をホームコメディに仕立てたのが、ジョン・グリシャムです。

グリシャムは映画化もされた『法律事務所』や『ペリカン文書』などを書いた、リーガル・サスペンスの巨匠。
そんな彼が心温まるホームコメディに挑んだ異色作です。

クリスマスのこの時期に、おすすめです。

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中原の虹

浅田次郎著 『中原の虹 1巻・2巻』(講談社)

第1作『蒼穹の昴』、第2作『珍妃の井戸』に続く、浅田氏の中国歴史小説の第3弾。

前2作のその後・・・のお話なので、
前作から順番に読んだ方が、ストーリーがわかりやすいかもしれません。

全て読んでいたにもかかわらず、内容をほとんど忘れていたので、これから前2作を読み直します。

西太后、李鴻章、袁世凱、溥儀。
学生時代に世界史で習った、懐かしい名前や出来事が次々に出てきます。
改めて、中国史を学び直したくなりました。

書店に2冊並んでいたので、上下巻かと思っていたら、
1巻・2巻の誤りで、「3巻につづく」。

2巻までお読みになった方、発売が待ち遠しいですね。

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<死にざま>の医学

当事務所では、リビング・ウィルの作成業務も行っています。

リビング・ウィルとは、尊厳死の宣言書でもあり、
自らが末期状態になったときに延命治療を望まない等の意思を証明するための書類です。
(リビング・ウィルについて→ http://www.green.dti.ne.jp/fuji-office/living will.html )

尊厳死について考えているときに、とても励まされる本を見つけました。

永田勝太郎 著 『<死にざま>の医学』 日本放送出版協会
 (NHKBOOKS1068)

著者の永田医師が、末期状態にある患者さんのために医学は何ができるのか考え、
実践してきたことが、具体例も交えて、わかりやすく書いてあります。

末期がんで余命数ヶ月と宣告されたとしても、患者さんそれぞれの生きる目的のために、
「相対的な健康造り」をするのが医学の役割だと言う永田医師。

ひたすら死に怯えるのではなく、最期の一瞬までを「満ちたりた」ものにしようという
永田医師の医師としての姿勢に深く共感しました。

医学の新たな可能性と共に、
患者ひとりひとりの思いを理解してくれる医師を選ぶことの大切さも知った一冊です。

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その日のまえに

昨年読んだ本で、忘れられない一冊があります。

松清 著『その日のまえに』(文藝春秋)

読んでいて、涙がとまらない本でした。

人が死ぬということの重さ、生きている素晴らしさ。

根本的なことだからこそ、心に響くのだと思います。

読んでいると、途中から号泣してしまうので、
電車や喫茶店など公共の場で読むことはあまりお勧めしません。

読んだ後は家族に優しい声をかけたくなる、そんな一冊です。

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『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

最近読んで面白かった本です。

北尾トロ著
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)

著者の北尾氏の裁判傍聴記です。

裁判傍聴に行ってみると、本当に人生の縮図で、とても興味深いですよ。

この本でも、「傍聴マニア」の方たちが登場して、
彼らの裁判傍聴に傾ける熱意を垣間見ることができました。

難しい法解釈にはあまり触れず、
あくまで一般の方のからみた裁判傍聴をテーマに書かれているので、法律を知らなくても、十分楽しめます。

平成21年5月には裁判員制度がスタートして、
一般の方も、裁判に関わることになりますね。

自分が裁判員になったときのための
裁判の予備知識としても、一読の価値あり!です。

もちろん、単にノンフィクションとしても面白いです。

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